尿1滴でがん発見率95% 線虫を使用 2019年にも実用化へ

2015.03.12

 がんの早期発見が期待できそうだ。九州大などの研究グループは、体長1ミリの線虫に人間の尿の臭いを嗅がせ、その反応から高い精度でがんの有無を判定できることを突き止め、11日付の米科学誌電子版に発表した。費用は検査1回100円から数百円程度、約1時間半で結果が出る。日立製作所などと装置の開発を進め、2019年にも実用化を目指している。

 グループの広津崇亮助教(神経科学)は「自宅で採った尿1滴を検査機関に送れば、がんを発見できる。医療費の抑制にもつながる」と説明している。線虫は土壌や水中に生息する微小な動物で、簡単に増殖させられる。研究グループは、がん患者には特有の臭いがある点と、犬並みの嗅覚でにおいに反応する線虫に注目。がん患者の尿には寄りつき、健康な人の尿からは逃げる行動を確認した。

 242人の尿の反応テストではがん患者24人中23人が陽性、健康な218人のうち207人は陰性を示し、がん患者の発見確率は95・8%。同時に行った血液採取による腫瘍マーカー検査より精度は高かった。

 現段階では、がんの種類までは判定できないが、特定のがんだけに反応する線虫をつくることに成功しており、将来的には実用可能という。検診法としての実現化が待たれる。

 

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