【日本の解き方】中国主導銀行に欧州各国が参加 背景にオバマ政権の弱体化と外交政策の失敗 (1/2ページ)

2015.03.24

 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、英国をはじめ、ドイツ、フランス、イタリアが参加を表明した。AIIB入りに慎重な日米との溝が深まったとの見方もあるが、欧州各国が参加を決めた背景は何か。そして日本はどのような立場で臨むべきだろうか。

 AIIBは、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)開発銀行と並んで、欧米主導のIMF(国際通貨基金)・世界銀行体制への挑戦と受け止められている。両方とも主導しているのは中国だ。

 特にAIIBは中国だけで出資の半分を占める予定であり、ガバナンス(企業統治)の点で大いに問題がありそうだ。それにもかかわらず、英独仏伊が参加しようとするのは、あからさまな現実主義である。

 もともと欧州諸国は、シルクロードなどを通じて中国との交流に良いイメージを持っており、受け入れられやすい土壌があった。しかも、目先の中国の成長は魅力的であり、中国との関係で実利をあげようとしている。

 それにしても、中国の外交戦略は巧みだ。オバマ政権がレームダック(死に体)状態で、一番弱体化しているときを見計らって、しかも米国と微妙な関係になっている英国を狙ってきた。オバマ大統領がチャーチル元英首相の植民地政策を批判したこともあり、英国との関係は従来ほど強固ではない。

 英国は英連邦の盟主であり、オーストラリア、ニュージーランド、カナダもなびく可能性がある。実際、ニュージーランドは参加表明しているし、オーストラリア、カナダも予断を許さない。

 

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