官僚が「ムダな残業」をするワケ 国会対応や上司の意向が影響 (2/2ページ)

2015.04.02


残業が常態化している霞が関【拡大】

 (2)予算要求(査定)については、筆者は財務省にいたので、自分のペースだった。要求官庁の人とは異なる事情に違いないので、あまり参考にならないだろう。ただし、予算編成は、8月末の要求段階で95%程度は決まるので、それから4カ月はひどい政治案件以外は微修正程度だ。

 (3)法案作成は、「タコ部屋」と呼ばれる場所で、一定時期集中して作業するので、筆者の場合も残業は避けられなかった。ただし、いつも法案作成に当たるわけでなく、役人人生で数回程度だ。まったく経験しない人も少なくない。

 要するに、ムダな残業をしているのは、(1)国会対応だろう。筆者もある部署で、一時期ムダな残業をしたこともある。はっきり言えば、筆者のすぐ上にいた中間管理職が残業が好きだったからだ。

 筆者の役人人生の後半は、大臣補佐官や官邸参事官だったので、残業はしていない。大臣、総理と行動を共にするので、必然的に朝方勤務となり、残業をしていたら勤まらないからだ。

 安倍首相のいう朝方勤務は、大臣周りの特別職国家公務員らの勤務形態を一般職まで広げたらどうか、という提案で面白い。たしかに、朝が早ければ、夜遅くまで残業はできない。それに、大臣と行動を共にしないのであれば、自らの時間の確保もでき、仕事もはかどるだろう。

 霞が関の始業開始は多くの人が午前9時半、実質的にはそれ以降なので民間よりかなり遅い。これだとすぐ昼になって非効率である。朝方勤務はこれらの問題の解決にもなるコロンブスの卵だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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