国公立大医学部合格者ランク 首都圏勢に伸び 東海8年連続トップ

2015.04.17

 新学期が始まっている今週は、国公立大医学部医学科の合格者ランクを紹介したい。

 景気回復が進み、文系学部の卒業生の就職が上向き、それにあわせて長く続いた理系人気に歯止めがかかった。法、経済など文系の志願者が久しぶりに増えたが、最難関学部・医学部医学科の人気は衰えない。予備校の入試担当者は「手に職をつける学部は進路がはっきりして人気が高く、レベルの高い理系受験生にとって医学部人気は高値安定」という。

 その国公立大医学部合格者トップは、東海で8年連続。合格者の多い大学は、名古屋大26人、名古屋市立大14人でいずれもトップ。2位ラ・サールで鹿児島大21人で首位だった。トップ2校は昨年と変わらない。

 3位に入った開成と洛南。特に開成は昨年の62人から70人に増えた。医学部人気は長らく“西高東低”が続いた。しかし、今年は、首都圏勢が伸びている。桜蔭は昨年より15人増えて60人。17位の海城は5人増の41人、22位の渋谷教育学園幕張は13人増の37人、27位の豊島岡女子学園は7人増の35人など。

 10年前と比べて国公立大医学部の合格者に占める1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の割合は2・7%アップして20%を占める。首都圏の私立中高に詳しい専門家は「東京では大手企業の本社が集中し、東大に進学しても卒業後の選択肢が広く、医学部は地方ほどの人気ではありませんでした。でも、大企業のグローバル化が進み、国内で働きたいと考える生徒が増え、医学部人気になっているのかもしれません」とみる。

 また、表にでてくるのは、すべて私立中高一貫校。公立では12位の札幌南がトップで、上位20校で公立高は2校だけ、圧倒的に私立一貫校が強い。

 専門家は「私立一貫校の保護者に医師が多いことも影響している」と話す。一貫校を中心に、医学部人気はまだまだ続きそうだ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

 

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