池澤夏樹さん、震災きっかけに良い国だと実感 国民性を知るには「日本文学」 (1/3ページ)

★池澤夏樹さん『古事記』河出書房新社・池澤夏樹=個人編集日本文学全集第1巻第I期第一回配本、2000円+税

2015.04.18

連載:ブック


池澤夏樹さん【拡大】

 世界から日本へ−作家・池澤夏樹さん個人編集の第2弾ともいえる『日本文学全集』に注目が集まっている。昨年11月の発売以来、第1回配本の『古事記』が6刷と好調だ。続刊にも期待がかかる全集について話を聞いた。 (文・竹縄昌 写真・矢島康弘)

 ──現代語訳された第1回配本は『古事記』でした

 「『古事記』から始まった『日本文学全集』の刊行は毎月巻を重ねてもう本棚には5冊並んでいます。今、ぼくたちは日本という国を見直したいと思っているという、その予想は外れていなかったようで、各巻とも多くの読者を得ています」

 ──『日本文学全集』編集のきっかけは

 ──「『世界文学全集』(全30巻2007年11月刊行開始)が4分の3ぐらいまで行ったとき、日本文学全集もやりましょうって言われたけど、そのときはお断りしました。でも、その最後の巻が2011年3月10日に出たのですが、翌日、東日本大震災が起きたことで東北に入り浸って本を書いたり小説も書いたり。そこでこの国はなんと災害が多い国なんだろう。地震、津波、火山噴火。それでも人はここで暮らしてきた。翻って見れば、災害は多いけれど、気候風土は基本的には温帯で、作物の実りもいい…つまりなかなかいい国じゃないか、と。結局われわれは何なのだろう。千何百年で、どういう国民性を作ってきたんだろうということが気になってきた。すると『世界文学全集』のときに第2次大戦以降の世界を知るには文学がいいと考えたのと同じように、日本人とは何かを知るには、やはり文学だろう。だから、これまで日本文学をそんなには読んでいないが、改めて考えてみようと思ったのです」

 

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