多田文明さん 詐欺犯はわずかな隙に忍び込む 一番危ない「自分は大丈夫」 (1/3ページ)

★多田文明さん『あなたはこうしてだまされる詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版1200円+税)

2015.05.02

連載:ブック


多田文明さん(撮影・野村成次)【拡大】

 振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害は昨年、559億円超と過去最悪(警察庁まとめ)。なぜ簡単にだまされてしまうのか。詐欺・悪徳商法の潜入取材100カ所以上という著者は、「自分はだまされない」と思っている人が、実は一番危ないのだと言う。

 −−詐欺的被害は、あらゆる地域、年齢層へ広がっています

 「かつて『大阪のおばちゃんは振り込め詐欺にはだまされない』と言われました。でも、大阪府警の発表では昨年、被害総額は35億円と前年の32億円をしのぎ、特に架空請求や金融商品関連が目立ちます。関西の人たちは、確かに息子のふりをして電話をかけるオレオレ詐欺はつっこみ鋭く撃退できますが、『もうかります』や『あなたは犯罪行為をした。金を払え』といった方向から話がくると若干、弱い面がある。詐欺犯もアキレス腱(けん)とみて狙っているのが見て取れます」

 −−人はなぜ簡単にだまされてしまうのか

 「一番危険なのは、『自分はだまされないから、大丈夫』という気持ちです。私はこれまで100カ所以上の詐欺・悪徳商法の現場へ潜入し、つぶさに誘い文句を見聞きしてきました。私たちの心は日々のちょっとした出来事で笑ったり、泣いたりといったアップダウンを繰り返します。きょうは元気でも、あすにはトラブルに見舞われ、落ち込んでいないともかぎらない。詐欺的業者は、そうした私たちの心の隙を見つけ、すっと入り込んでくるのです。また、そもそも彼らを『見た目』で判断できません。相手はこちらの話を優しく聞き、困りごとがあれば助ける姿勢を見せて信頼関係を築こうとしてくる。こちらの警戒心がなくなるや、一気にだましのワナを伸ばす。100%だまされない人などこの世にいません。だから、だまされた人が決まって口にするのは『まさか自分が被害に遭うとは』という言葉なのです」

 

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