ホンダS660 楽しさ一本勝負の2シーターオープンなぜ売れる

★ホンダS660

2015.05.14

連載:新車毒味


ホンダS660【拡大】

 世の中、不思議なものだ。背高ノッポの軽ばかり売れる今、すっかり燃費と実用の時代になったのかと思いきや、2シーターオープンが妙なブームだ。

 月販数百台ペースだが、前回紹介したマツダ・ロードスターに続き、4月頭には軽のホンダS660も発売。値段も絶妙で198万円スタートは現行の軽で最も高いがオープン2シーターとしてみると、ロードスターより50万円は安い。

 当然、税金なども安いので、しょせん遊びの2人乗りと考えると「より手軽な軽でOK」と考える人が多いのかもしれない。事実、4月頭で受注5200台はおそらくロードスター以上だ。

 コース試乗は一度紹介したが、今回は初の公道試乗。高知で乗ったが、サイズが小さく、ボディーカラーも派手でかわいい赤、黄、水色が多いせいか、注目度は抜群。たまに若い学生までチラ見する。ガン見はしないけど(笑)。

 一般道を走って気付くのは乗り心地の良さだ。剛性が落ちがちなオープンボディーだが、高張力鋼板などを67%も使っているだけあって、よほどの凸凹路面でない限り、ヤワさは感じない。足回りもしなやかに動いて、とても軽とは思えない上質さ。

 64psの660cc直3ターボに、正直、突き抜けるようなパワフルさはないが、楽に7000rpmは回るし、街中や峠を飛ばすと爽快。パワーを使い切る楽しさがあり、低速トルクが太いので、登り坂でも扱いやすい。

 ただ、唯一考えものなのが、実用性のなさ。独立した荷室はほぼ皆無で、唯一あるのは助手席の足元かその背もたれ裏。いずれにせよ、大人2人での長旅は難しそう。走りは確かに楽しい。だけどこのストイックさ、どこまであなたは割り切れる? (自動車ジャーナリスト・小沢コージ)

 

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