「ポツダム宣言受諾は無条件降伏だ」と言い張る議論は空論 (1/2ページ)

2015.06.06


米戦艦ミズーリ号での降伏文書調印式=1945年9月2日、東京湾上【拡大】

 前回はポツダム宣言について書いた。ポツダム宣言は条件を明示して、米国と英国、中華民国が日本政府に降伏を勧告した文書だ。日本は条件を飲んで降伏した。それでも「ポツダム宣言受諾は無条件降伏だ」と言い張る議論をいくつか読んだが、すべて空論だった。

 昭和20(1945)年9月2日、日本はポツダム宣言で示された「降伏条件」を前提に、戦艦ミズーリ号で降伏文書に調印した。しかし、GHQ(連合国軍総司令部)最高司令官マッカーサー元帥は、自分の占領政策が降伏条件に縛られることを嫌い、トルーマン大統領に直訴した。

 トルーマン大統領は9月6日、「ポツダム宣言は双務的な拘束力を持たない」と言い放ち、「日本との関係は無条件降伏が基礎である」と明記した指令文書をマッカーサーに送った。日本は条件付きで降伏したはずが、トルーマン大統領は「日本は無条件降伏だ」との主張を突然始めたのだ。日本軍は完全武装解除した後だから、何も抵抗できない。

 この経緯は、国立国会図書館のウェブ資料で読める。この米国側のだまし討ちを隠すために、GHQは「ポツダム宣言受諾=無条件降伏」という洗脳を始めたのだろう。

 もう1つ、興味深い歴史的事実を知った。日本共産党は「日本国憲法」の審議過程で、第9条に反対した唯一の政党だったのだ。こちらは第90回帝国議会の速記録に残っている。言うまでもなく、「第一章 天皇」の条文には、真正面から反対している。

 帝国議会衆議院で「憲法修正案」は賛成421票を集めたが、全反対票8票を投じたのが日本共産党である。いつから、なぜ、「9条守れ」と言い始めたのか興味深い。

 

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