安倍総理が“第三の矢"を放てば「経済宰相」への道が開ける 塩田潮さん (2/3ページ)

2015.06.07

連載:ブック


塩田潮さん(撮影・野村成次)【拡大】

 ──経済宰相としてまず指を折るのは池田さんですか

 「そうですね。池田さんは戦後復興から高度成長期にかけての日本経済を牽引(けんいん)した人。所得倍増計画など、構想も持っていた。大平さんが計画経済に傾きすぎると献言したように、日本の病弊である官僚主導社会をも醸成しましたが、わが国に経済発展をもたらした功績は大きいでしょう」

 ──ほかには

 「もう1人、財政再建の時代に入って光るのは福田赳夫さん。ただ自身の政策あるいは構想は明確に持っていたのに、そのときの経済の混乱や危機への対応に追われ政権基盤も弱かったため、早期退陣となってしまった。とはいえ経済を安定させることにおいては、彼の右に出る人はいないと言っていいほど対処療法の名医でした」

 ──“変人”小泉純一郎さんはどうですか

 「一面で、経済宰相と言えると思います。彼はミクロ政策に着目し、郵政民営化を旗印にその裏にある財政投融資に切り込み、ここに群がる政官財の人たちを排除しようと図った。それがうまくいったかどうかはやや疑問の残るところですが」

 ──こういう場合まず名前が挙がる田中角栄さんの影が薄い。“日本列島改造論”は角栄さんの持論ではなかったとか

 「私も彼の決断力や庶民性などは好きなのですが、基本的には経験に基づいて政治を行う現実的政治家で、何か大きな構想を持って政治を行う人ではなかった。彼にそういう構想があったならば、石油ショックが起きると同時に経済政策を福田さんに丸投げするようなことはなかったでしょう」

 

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