EUやIMFはなぜ緊縮財政にこだわるのか ギリシャ問題 (2/2ページ)

2015.07.07

 債権者のEUを主導するドイツは、東西ドイツ統合で膨らんだ財政赤字を減らしてきたという自負があり、それができないギリシャを非難しがちである。そこでは、ドイツがユーロというシステムによって、大きな利益を得てきたことは忘れ去られている。

 一方、IMFは、官僚的な金貸し機構なので、目先の返済にこだわる。相手国から担保を取っているわけではないので、返済猶予に対してシビアで、こちらも緊縮財政を要求しがちである。

 もっとも、個人や企業の場合でも、債務者を殺しては元も子もないので、一定のペナルティーといっても過度なものではない。そうした反省から、最近IMFからも過度な緊縮財政は成長の妨げになっているというリポートも出ているが、緊縮財政を要求する体質はなかなか変わらない。

 緊縮の要請がドイツなどにとっては当たり前でも、ギリシャにとっては過大であることが問題だ。そして、行き過ぎた緊縮の要請は、結果としてギリシャの経済成長を阻害して、EUなどの債権者が求める返済に支障が生じている。こうした状況を打開するためには、短期的・ミクロの法律議論ではなく、長期的・マクロの経済議論を取り入れるべきだろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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