増加する“暴走老人”の実態 若者の犯罪数上回る ささいな事から残虐事件にも… (1/2ページ)

2015.07.21


元気な高齢者が増えているのはいいことだが、暴走する人もいるのは困りものだ(写真と本文は関係ありません)【拡大】

 高齢化社会といわれて久しい昨今、街には元気なお年寄りがあふれている。だが、なかには問題行動を起こす高齢者がいるのも事実。このほど、警察庁の調査によって、衝撃のデータが明らかになった。何と今年上半期に摘発された刑法犯のうち、65歳以上の数が、統計開始以来初めて未成年者を上回ったというのだ。専門家は「高齢者の人口が増えた以上に、彼らの犯罪は増加している」と指摘。その理由は意外なところにあった。

 兄弟げんかの末、チェーンソーを持ち出してきた兄(70)を弟(66)がナタで切りつけて殺害−。青森県内の杉林で14日、そんな残虐な事件が起こった。

 逮捕された無職、清川勇次郎容疑者(66)は青森署の調べに「兄とトラブルがあった」と容疑を認めている。殺害された無職、清川勇治さん(70)は署員が現場に駆けつけた時点で心肺停止の状態で、病院に搬送されたが頭や顔、首などに十数カ所の切り傷があり死亡が確認された。出血性ショックとみられる。

 勇次郎容疑者のいう「トラブル」とは杉の伐採方法についてだった。かたやチェーンソー、かたやナタを手に攻撃しあうには、あまりにささいな話に思える。だが、筑波大学教授で犯罪社会学が専門の土井隆義氏によれば、十分なきっかけになりうるという。

 「現代の高齢者は高度経済成長を経験した世代だ。社会が前進していた時代で、彼らは欲望をあおられていた。年をとってもその頃の感覚をひきずっており、いまも社会に出ていこうとする。その半面、高齢者の活動の場は開拓されておらず、居場所はない。社会に対する期待値が高いままだから現実とのギャップが広がっていき、日頃の生活で鬱々とした不満を抱えている。そうしたなか、小さなことで爆発してしまう高齢者が多い」

 

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