失敗は許されない新国立建設 予期せぬ事態への対処が重要に (2/2ページ)

2015.07.25


新国立競技場整備計画再検討のための関係閣僚会議で挨拶する安倍晋三首相(右側手前から2人目)=21日、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】

 室長は杉田和博内閣官房副長官、副室長は和泉洋人首相補佐官、古谷一之内閣官房副長官補となっている。杉田副長官は警察官僚出身、和泉補佐官は建設技官出身、古谷副長官補は財務官僚出身であるので、和泉補佐官が事実上、新国立競技場建設のプロジェクト・マネジャーだろう。

 このプロジェクトは、2020年東京五輪に間に合わせて新国立競技場を建設するという明確な目標がある。その管理をするのが、政治的には関係閣僚会議、事務的には推進室だ。このリーダーは事実上、副室長の和泉補佐官であろう。

 目的達成のためには、予算の裏付けやコスト計算が必要であるが、副室長の古谷副長官補が財務省の意見を言うのだろう。工程管理は、和泉補佐官が中心となって民間事業者と詰めるはずだ。

 後工程になるほどプロジェクトの変更・修正はできないし、現段階で既に東京五輪に間に合わせるのはギリギリのタイミングだ。かつて参考にしたという日産スタジアムでは、設計2年2カ月、工期が3年10カ月だった。新国立の現状では、もう無理なスケジュールだ。

 こうしたプロジェクトでは、予期できない事態が発生することがしばしばある。どのように乗り越えるかは、その場の反射神経で対応せざるをえない。新国立競技場の建設現場は意外と地盤が軟弱であり、予想外の事態もありえる。幸運を祈りつつ、東京五輪の成功を期待したい。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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