大阪府高槻市の駐車場で13日深夜、大阪府寝屋川市立中木田中1年の平田奈津美さん(13)が顔に粘着テープを巻かれ遺体で発見された事件は、一緒に行動していた同中1年の星野凌斗(りょうと)君(12)も行方不明になるなど謎が深まっている。仲が良かった2人の夏休みに何があったのか。星野君は友人とトラブルを抱えていたとの情報もある。大阪府警は2人が一緒に事件に巻き込まれた可能性があるとみて足取りを調べている。
「りょうとへ はやく帰ってきて。おこらないから ママ、たおれるよ。おねがいやから ママとこ帰ってきて」
寝屋川市の京阪本線寝屋川市駅付近にあるファストフード店前に駐輪された星野君の自転車には、18日午後も荷台に母親が貼ったとみられる悲痛なメッセージが残されていた。
平田さんと星野君の家族が行方を捜すために作成したとされる顔写真入りのチラシによると、星野君は身長143センチで体重32キロ。黒のTシャツとハーフパンツ、黄色のサンダルを身に付け、ピンクのポーチを持っていた。
平田さんが事件の被害者と確認される前から、インターネットなどで知人に情報提供を呼びかけており、友人らの証言からは2人が寝屋川市内の家を出た後の行動が徐々に明らかになってきた。
大阪府警や関係者によると、2人は12日夜に「友達の家に泊まる」と伝えて自宅を出た後、午後9時〜10時ごろ、寝屋川市内のコンビニエンスストア前でカップラーメンを食べていた様子が友人や近隣住民に目撃されている。
12日午後11時50分から翌13日午前1時ごろには、星野君がスマートフォンの無料通信アプリ「LINE」(ライン)で友人の女子生徒に「家に2人で泊まりにいってもいいか」などと数回、連絡を取ったが断られたという。