『富士山噴火』いずれは起こる大災害 驚愕のシナリオに戦慄 高嶋哲夫さん (2/3ページ)

2015.08.30

連載:ブック


高嶋哲夫さん【拡大】

 ──それに対する行政の備えは十分ですか

 「この物語を書き始めたころ(2013年初め)に富士山の周辺自治体や自衛隊、警察などを取材して回ったのですが、(富士山噴火に対する)意識はとてもじゃないが、高いとは言えなかった。変わったのは(60人近くが死亡した)御岳山の噴火(2014年9月)以来でしょうか。言葉は悪いが、多少間違っていても構わないから“強めの警戒情報”を出すようになりましたね」

 ──物語では元自衛隊員や自治体の市長による「強いリーダーシップ」で被害を最小限に抑えることになっている

 「東日本大震災の対応を見ても、現場を知らない行政の長や専門家と称する人たちが、勝手なことを口走り、過去の教訓も生かされず、まったく有効な手を打つことができませんでした。災害対応の原則は『迅速に公平に』です。専門知識を持ち、現場で冷静な判断ができるリーダーが必要だと思います」

 ──被災した東北では巨大な防潮堤を築いたり、高台への移転が行われています

 「実は今、一番安全なのは(大震災によって)ストレスが解消された東北なのです。次は1000年先かもしれない大地震のために莫大な予算で巨大な防潮堤などを築くことには賛成できません。南海トラフの地震の場合は、津波が来るまでせいぜい10分程度と言われている。沿岸の高層マンションや10メートル程度の避難タワーをたくさん作り、5分ぐらいで避難できるような場所を設けた方がよほど現実的ですよ」

 

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