『富士山噴火』いずれは起こる大災害 驚愕のシナリオに戦慄 高嶋哲夫さん (3/3ページ)

2015.08.30

連載:ブック


高嶋哲夫さん【拡大】

 ──阪神大震災(平成7年)では神戸に居て被災されたそうですね

 「災害の少ない岡山で生まれ育ったので、驚きましたね。神戸の自宅は壁に亀裂が入った程度でしたが、困ったのはライフラインです。断水は3カ月以上も続いたでしょうか。こんなとき、一番頼りになるのが『近所の人』。その次が自己完結型組織である自衛隊です。このとき頼もしく感じたことが、今回の小説にも反映されています」

 ──災害をテーマにした小説、次は何ですか

 「まだ考えていませんが、あまりレッテルを貼られるのも困ります。災害小説とかパニック小説と呼ばれるのもイヤですね。私としては『アウトリーチ(支援の手を差し伸べること)小説』と呼んでいただけたらうれしいですね」

 ■あらすじ 元陸上自衛隊のヘリパイロット、新居見には苦い過去の傷がある。死者・行方不明者28万人以上の大災害となった平成南海トラフ大震災の救助に出動したとき、家族からの「救助要請メール」を聞きながら、まったく別の人々の救助を優先させたのだ。結果、妻と息子は死亡し、助かった娘も新居見と距離を置くようになってしまう。そんなとき、大震災が誘発したとみられる富士山噴火が起きる。自衛隊を辞めていた新居見も、住民の避難に駆けつけるのだが、被害の予想は想像を絶する大きさだった。

 ■高嶋哲夫(たかしま・てつお) 1949年、岡山県生まれ。慶応大工学部卒、同大学院修士課程修了。日本原研研究員を経て、米カリフォルニア大学に留学。94年、『メルトダウン』で小説現代推理新人賞受賞、99年、『イントゥルーダー』でサントリーミステリー大賞・読者賞受賞。著書に『M8 エムエイト』『TSUNAMI 津波』『首都崩壊』などがある。

 

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