ギリシャ経済破綻と日本 わが国民はカネを持っているから大丈夫なのだが… (1/2ページ)

2015.09.10


ギリシャのような金融危機は日本では起きないが、万がイチを忘れちゃいけない=AP【拡大】

★ギリシャ経済破綻と日本編

 25年以上前のバブル経済時代とその後の崩壊を最前線で経験した私が、バブルを象徴する出来事として鮮明に覚えているのが、1989年に当時の竹下登首相が発案した「ふるさと創生事業」。

 これ、全国約3300の市町村に、それぞれ1億円ずつバラまいたもの。1億円を受け取った各自治体も、地域の活性化を名目に、ワケのわからないものをつくった。まさに無駄遣いの典型。

 その使い道には、日本一長いすべり台や世界一大きなコマ犬の製作、村営キャバレー経営などもあったが、忘れられないのが、純金のカツオ像や純金の雌雄の鯛をつくったこと。その後、カツオ像は盗まれて溶かされ、鯛も盗難にあった。

 こんなマンガみたいなことができたのも、国にはカネがあり余っていたからだ。しかし、バブル経済が崩壊して国の借金は膨らみ続け、現在では1053兆円以上(今年3月末時点)。市町村に1億円バラまいた時代も夢のまた夢。

 そんな中、中国のバブル経済が弾け、世界的な株安の連鎖が生じている。で、「日本の経済は大丈夫なの?」と心配する声が、こんなバブルの生き残りの老人にも届く。「債務不履行で苦しむギリシャよりも債務額が大きい日本は破綻しないの?」という疑問もあった。私はこう答えた。

 「日本はギリシャみたいにはならない。その理由は、ギリシャと違って、国民がカネを持っているからだ」

 日銀がこの6月に発表した資金循環統計によると、個人保有の3月末の金融資産残高は、前年同期比5%増の1708兆円と過去最高を更新した。円安や株高で株式などの時価評価額が膨らんだからだ。借金1053兆円より多い。

 

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