埼玉県警大失態 熊谷「6人」殺害容疑のペルー人 聴取中に逃走→その後殺害か

2015.09.17


事件から一夜明け、被害者の白石さん宅(奥)周辺を警戒する捜査関係者ら=17日午前、埼玉県熊谷市【拡大】

 大失態のそしりは免れない。埼玉県熊谷市の3住宅で計6人が殺害された事件で、被害者宅2階から転落して意識不明となったペルー人の男(30)=住居侵入容疑で逮捕状=は、13日に埼玉県警が任意聴取中に逃走を許していた。警察の取り返しのつかないミスが事態を深刻化させた可能性がある。

 男は住所、職業不詳のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者。県警は同容疑者がそれぞれに忍び込んだ際に被害者と出くわし、包丁で襲撃したとみて捜査。無職、白石和代さん(84)、無職、加藤美和子さん(41)、娘の小学5年、美咲さん(10)、同2年、春花さん(7)の遺体が見つかった2軒の住宅を殺人容疑で現場検証すると明らかにした。

 14日に田崎稔さん(55)夫妻が刺殺されているのが見つかった事件にも関わった可能性があり、慎重に調べを進めている。

 事件の裏でとんでもない事実も発覚した。直前の13日午後1時半ごろ、「意味不明なことを言っている」との通報を受けた同県警熊谷署の捜査員が、ナカダ容疑者を同署に任意同行。通訳の手配準備中、たばこを吸うために玄関先に連れて行くと、警察署前の赤信号を突っ切って走り去った。付き添いは警察官1人だけだったという。

 外国人犯罪の捜査経験が豊富な元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、「埼玉県警の大失態だ。捜査員が付き添ってたばこを吸わせることはあり得るが、その際には細心の注意が必要だ。油断があったとしかいえない」と憤り、こう続けた。「捜査員が現場に赴いて話を聞いてその場で疑いが晴れればわざわざ任意同行させることはない。通訳の手配までしていたということは、その時点で、捜査員が重大犯罪につながる恐れを抱いていたということだ。そんな人物をみすみす取り逃がすことはあり得ない」

 埼玉県警をめぐっては、浦和署地域課の巡査部長(31)が今月、女性との不倫交際の末に殺人を犯した疑いがあるとして逮捕される不祥事があったばかり。度重なる失態で、幹部の責任が問われそうだ。

 

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