40兆円超えた医療費 終末期医療の効果的な実施を 立ちはだかる尊厳死問題 (1/2ページ)

2015.10.15

 厚生労働省によれば、2013年度の医療費が前年度から8500億円増の40兆610億円になったという。

 年齢別で見ると65歳以上の医療費が23兆円を超え、全体の6割程度を占めている。医療費上昇の原因について、厚労省は高齢者の増加などと分析しているが、抑制は可能だろうか。

 感情一切なしの技術的な議論であれば、抑制は可能である。例えば、医療のコストパフォーマンスを医療費対延命効果で測り、一定以下の医療をやらないとすればいい。

 かつて筆者が経済財政諮問会議特命室で討議資料を作成していたとき、ある大学病院の協力を得て、分野別医療費のコストパフォーマンスを測定したところ、「良い分野」と「悪い分野」に二極分化しており、関係者が驚いたことがある。悪い分野は、終末期医療に多いが、わかっているけどやめられないというモノが多い。

 例えば、人工栄養摂取が例としてよくあげられる。これには、経鼻栄養(鼻から管をいれて、胃に栄養剤を流し込む)もしくは胃ろう(腹部に胃につながる穴をあけて栄養剤を流し込む)がある。

 『欧米に寝たきり老人はいない』という本が出版され、よく売れたが、たしかに人工栄養摂取の措置が施された寝たきり老人は、あまり欧米では見かけない。「いない」というのはやや言い過ぎにしても、国際長寿センターの国際比較調査でも日本はフランス、英国などと比較して多いのは事実だ。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。