ガスの採取で生み出された想定外の地震 揺れるオランダ (1/2ページ)

2015.11.20

 生まれてから地震を感じたことがない人にとっては恐怖体験にちがいない。地震がなかったオランダで地震が起きはじめた。

 壁に長さ1メートルもの割れ目が開いて凍り付くような隙間風が吹きこんできたり、隙間から日の光が差し込むようになっている。

 オランダの最北部、ドイツ西部との国境に近いフローニンゲン州。北海に面している。

 ここは欧州最大のガス田があるところだ。国内のガス需要をまかなっているほか、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリア、スイスなど各国に輸出している。

 このガス田からの収入は日本円にして1・5兆円を超える。これがなければ、オランダはギリシャなみに国家財政が赤字になってしまうといわれている。

 このガス田でガスの採取が始まったのは1964年だった。ガスの層は深さ約2800メートルのところにある砂岩で、層の厚さは80〜100メートルある。

 ところが、ガスを採取し始めてから、地震がまったくなかったオランダで、このガス田の近辺に地震が起き始めた。

 最初に気がついたのは93年だった。以後、地震は増え続けて、2012年にはマグニチュード(M)3・6の地震が起きて多くの家屋に亀裂などの被害を生んだ。震源の深さがごく浅いためにMのわりに震度が大きくなったのだ。

 ガス生産量を年間500億立方メートル以上に倍増した00年以降、地震の数はますます増えている。地震は13年だけでも119回起きた。

 現在のペースでガス採取が続けば、今後1年間にM4・5以上の地震が発生する確率は50分の1あるといわれている。

 

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