オウム菊地元信者「無罪判決」の波紋 裁判員裁判、一般の人の感覚“無視” (1/2ページ)

2015.11.28


無罪判決を受けて釈放された菊地直子元信者(中央)。その胸中は…=27日、東京・小菅の東京拘置所【拡大】

 「走る爆弾娘」の異名を取った元指名手配犯に驚きの判決が出た。1995年の東京都庁小包爆弾事件をめぐり、殺人未遂ほう助罪に問われた元オウム真理教信者、菊地直子被告(43)。東京高裁は27日の控訴審判決で、東京地裁の裁判員裁判の懲役5年判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。異例の判決に関係者から驚きの声が上がる一方、裁判員裁判の判断が覆ったことへの疑問も噴出している。

 「被害者や裁判長の言葉を今後の人生の中で重く受け止めていきたい」

 東京拘置所から釈放された菊地元信者は同日夜、判決についてこうコメントを出した。

 逆転無罪判決の決め手となったのは、1審で行われた井上嘉浩死刑囚(45)の証言の信用性だった。公判では「薬品を運んだが、爆弾の原料とは知らず、計画も聞かされていなかった」と一貫して無罪を主張した菊地元信者。検察側はその主張を崩すため、井上死刑囚を証人として出廷させたが、高裁はその内容について「不自然に詳細で具体的」として信用性を否定した。

 ただ、この判決に事件の関係者から異論も相次いでいる。ある検察幹部は「1審の判断をひっくり返すのはどうかしている」と指摘。警察幹部は「17年間の逃亡自体が事件に関わっている証拠」と憤った。事件で左手の指を全て失うなどの重傷を負った元都職員、内海正彰さん(64)は「誠に残念だ」と肩を落とした。

 

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