カカオプロテインで便通改善 世界で初めて抽出に成功 大腸がんに影響も

2015.12.07


カカオプロテインで便通改善【拡大】

 近年、チョコレートが持つさまざまな健康効果が注目されている。昨年行われた産学官共同の大規模実証研究では、「血圧低下効果」「善玉コレステロール値の増加効果」、認知症の発症遅延が期待される「BDNF(脳由来神経栄養因子)増加効果」などが明らかになった。そうした中、帝京大学と明治は共同研究で、高カカオチョコレートの継続摂取により便通が有意に改善することを確認。その研究成果が4日、都内で発表された。

 これまでチョコレートの成分で注目されていたのは、原料のカカオ豆に含まれるポリフェノールが主だった。今回の研究で着目されたのはタンパク質。これまでカカオのタンパク質は抽出方法が存在せず、機能も未解明のままだったが、研究を通じて世界で初めてカカオプロテインの抽出に成功した。さらに、そのカカオプロテインを人工消化試験に用い消化率を求めたところ、小腸では消化されず大腸に届き、便の基材となってかさを増したり、腸内環境を整える作用のあることが判明。排便回数の増加、便色の改善、便量の増加などにも著しい効果が表れたのだ。

 研究にあたった帝京大学理工学部バイオサイエンス学科の古賀仁一郎准教授は、実験に高カカオチョコレートを用いたことを報告。「それを便秘傾向の女性(20〜50歳未満)に継続摂取してもらったところ、2週間後に回数が2倍近くまで増えました」と検証結果を示した。具体的には、1週間後の排便回数(被験者の週平均)が2・8回から3・9回に、2週間後には4・9回まで改善した。「これにより、腸内細菌の作用によって腸の蠕動(ぜんどう)が促され便通が改善するという従来の仕組みだけでなく、カカオプロテインは『便のかさ増し効果』という異なるアプローチも加わり便通を改善することがわかった。そういう意味で、これまでとは違う整腸作用が期待できるといえます」という。

 便秘に悩む人は、男性で約160万人、女性はその倍の約320万人に及ぶ(平成25年国民生活基礎調査)。今や国民病ともみられる大腸がんにも、便秘は大きく影響するといわれている。それらの不安を打ち消すためにも、高カカオチョコレートの習慣的な摂取を始めたいものだ。

 

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