山口組「事始め式」激変全容 直系組長17人減る 神戸山口組も「納会」で対抗 (2/2ページ)

2015.12.15


納会を終え、防弾バッグに守られ傘下組事務所を出る神戸山口組の井上邦雄組長(左から3人目)=13日、兵庫県淡路市【拡大】

 納会では新年の指針として「継往開来」が示され、新たに山口組から移籍した直系組長らが紹介された。直系組長には事務所に掲げる井上組長の写真などが配布されたほか、女性コンパニオンを呼んだ宴会も行われ、カラオケで長渕剛や吉幾三らのヒット曲を披露する組長の歌声が事務所外に漏れ伝わっていた。宴会は盛り上がり、約30分間延長されたという。

 捜査関係者は「事始め式は組長に忠誠と団結を誓う山口組の最重要行事だ。神戸山口組は名称や代紋(シンボル)の使用に加え、あえて事始め式と同じ日に納会を開くことで、正統性を主張したのだろう。山口組も新年の指針から生き残りをかける姿勢が感じられる。対立がより激化する恐れがあり、予断を許さない」と話している。

 警察当局によると、山口組は分裂時に72人いた直系組長が55人まで減った。一方の神戸山口組は、山口組で分裂前に処分された元組長らも取り込み、結成時から7人増の20人(井上組長を除く)になっている。

 ■「有意拓道」と「継往開来」

 山口組が新年の指針として示した「有意拓道」は故事成語としての出典は不明で、造語とみられる。山口組は「道なき道を柔軟に切り拓く」と解釈している。英語には米国第16代大統領のリンカーンが演説で用いた「Where there is a will, there is a way.」(意志あるところに道は拓ける)ということわざがあり、プロゴルファーの宮里藍(30)が座右の銘としている。

 神戸山口組の「継往開来」は、中国の王朝「南宋」(1127〜1279年)の時代に儒教の新たな学問体系「朱子学」を生んだ朱熹(しゅき)が残したとされる言葉。「先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開く」という意味で、組織の正統性を主張する側面も読み取れる。

 

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