太陽から降ってくる抗いがたい災害 磁気嵐を起こす「太陽フレア」  (1/2ページ)

2015.12.18

 地震も火山も台風も地球のなかで起きる災害だ。だが地球外部から「降ってくる」災害もある。

 それは「太陽フレア」というものだ。太陽から出る磁気と電気を帯びたガスの流れであるフレアが、ときどき強くなって地球を襲う。

 いままでも地球に被害を及ぼしてきた。たとえば1989年には米国やカナダにある発電所の機器に障害が発生して9時間もの大規模な停電になった。2003年には日本の環境観測衛星が破壊されて数十億円もの損失を出した。

 太陽フレアは地球に「磁気嵐」を起こしてこのような災害を起こす。過去には1989年の例よりもずっと大きな太陽フレアが地球を襲ったことが知られている。たとえば1859年には、近代以降で史上最大の磁気嵐が発生した。

 このとき米国ロッキー山脈で強いオーロラが出て、その明るさのために鉱夫が朝と勘違いして起きて朝食の支度を始めてしまった。緯度がもっと南のカリブ海沿岸でもオーロラが観測された。

 当時は現代ほどは社会システムが進んではいなかったので被害は限られていた。それでもヨーロッパや北米全土の電報システムが停止。電信用の鉄塔は火花を発し、電報用紙は自然発火した。

 だが、最近の研究で、過去1300年の間に2度、もっとすさまじい磁気嵐が地球を襲っていたことが判明した。南極大陸とグリーンランドで実施された氷河のボーリング調査から証拠が見つかったのだ。1859年の磁気嵐の5〜20倍も強かった。

 これは氷河の中に含まれる硝酸塩濃度を分析して分かった。太陽フレアという高エネルギー線によって大気の上部に窒素酸化が起きる。それが雪に閉じ込められて降り積もった氷河の下部で見つかったのだ。

 

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