【日本の解き方】TPPに参加できない中国 AIIBは先行き不安の「危険運転」か (1/2ページ)

2015.12.19

 中国と韓国の自由貿易協定(FTA)は年内発効の予定で、日中韓FTAの交渉も行われている。日本側は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を拡大することも検討しているようだ。中国がTPPに参加することは可能なのか。また、近く発足するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は中国のもくろみ通りに機能するのだろうか。

 結論を先にいえば、一応、先進国で資本主義の韓国のTPP参加は可能だが、中国はかなり難しいだろう。

 TPPでは、FTAのような貿易だけでなく、投資の自由化も含まれ、協定の第9章に規定されているからだ。中国は社会主義であるので、生産手段の私有化を前提とする投資の自由化を基本的に受け入れられない。

 また、協定第17章では国有企業の優遇撤廃が規定されているが、中国の場合、国有企業が経済の大きな割合を占めているので、これも障害になるだろう。外国企業が国有企業と対等な競争条件で事業を行うことができるように、国有企業に有利な条件での貸し付け等は制約されるからだ。

 TPPに参加すれば、中国は国有企業民営化などの改革を迫られる可能性が高く、国家体制を揺るがすことにもつながりかねない。

 そう考えると、国有企業が多く、国内総生産(GDP)の3分の1程度を占めているマレーシアやベトナムがよくTPPに参加したものだ。これらの国は今後、国有企業の民営化など大改革を行う決意なのだろう。

 
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