“山口組大阪抗争”拡大に懸念 激しさ増す神戸山口組の“切り崩し工作”

2015.12.21


乗用車が突っ込んだ組事務所。報復が報復を呼んでいる=18日、大阪市浪速区【拡大】

 大阪市浪速区の指定暴力団山口組直系団体「秋良(あきら)連合会」の傘下団体事務所に今月18日、車が突っ込んだ事件は、発生に至るまでに秋良連合会と対立する神戸山口組の傘下団体との間で、乱闘騒ぎや襲撃事件が相次いで起きていた。勢いに乗る神戸山口組側による激しい切り崩し工作が発端とみられ、報復に報復を重ねる抗争事件への発展が懸念されている。

 大阪府警などによると、大阪市浪速区の秋良連合会の本部事務所では、事件発生前の16日から17日にかけて、神戸山口組の中核団体「山健組」(神戸市中央区)の傘下団体の組員が周辺にたむろするなどして、挑発を行っていた。

 秋良連合会側の組員が17日午後5時35分ごろ、事務所前に駐車していた5、6台の車の組員らに「何か用か」と威嚇したことをきっかけに、双方がつかみ合う乱闘が発生。目撃者からの110番で警察官が駆けつけたが、車はすでに立ち去っていたという。

 さらに約2時間後の午後7時40分ごろには、大阪市中央区の路上で、車に乗っていた山健組関係者とみられる男性3人が7、8台の車で乗り付けた20人ほどの男に襲撃される事件が発生。金属バットやゴルフクラブでフロントウインドーなどを破壊され、このうち2人が暴行されて軽傷を負った。秋良連合会傘下団体の事務所に車が突っ込んだのは、この襲撃から半日後だった。

 神戸山口組では今月1日、秋良連合会の前身組織「太田興業」の太田守正元組長(78)が山健組の相談役に就任。太田元組長は山口組の直系組長だった2008年、他の直系組長と篠田建市(通称・司忍)6代目体制の転覆を謀議したとして、除籍処分を受けて引退していた。神戸山口組側は太田元組長の復帰をきっかけに、後継組織である秋良連合会への切り崩し工作を強めていたとみられる。

 山口組関係者は「一連の事件の発端になったとみられる神戸山口組側の挑発行為は分裂以降、全国各地で繰り返されており、今回もその一環とみられる。山口組側もこうした挑発行為への対策を文書にまとめて直系団体に配布し、切り崩しを防ごうと周知するほど、神戸山口組側の勢いが強まっている」と指摘している。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。