【回顧2015】今年の「歴史戦」は大差で負け越したが、逆転のチャンスはある 藤岡信勝氏 (1/2ページ)

2015.12.25


世界文化遺産登録された長崎市の軍艦島(端島炭鉱)【拡大】

★拓大客員教授・藤岡信勝氏

 今年の歴史問題は、「歴史戦」を意識する形で展開された点に特徴がある。歴史戦は武器ではなく言葉による戦争だが、個々の戦闘での「勝ち・負け」と戦局全体の帰趨(きすう)がある。そこで、今年問題となったトピックについて“星取表”をつくった。

 《日本が負けたトピック》

 (1)ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産」が登録された際、韓国政府の反対に遭い、朝鮮半島出身者の徴用工を「forced to work」(=労働を強いられた)と表現させられた。これによって、韓国では長崎県・軍艦島を「東洋のアウシュビッツ」に仕立て上げる反日映画の製作が始まったとも伝えられる。

 (2)ユネスコの記憶遺産に中国が申請した「南京大虐殺文書」が登録された。「20世紀最大の嘘」が、また国連のお墨付きで世界に拡散される。

 このほか、(3)村山談話を克服するはずの安倍談話で東京裁判の日本侵略史観を踏襲した(4)カナダ、米サンフランシスコなどに、新たに慰安婦像設置の動きが広がった(5)中学校の歴史教科書で、旧日本軍の加害行為を強調した「学び舎」の教科書が検定に合格し、一部進学校で採択された。

 《日本が勝ったトピック》

 〔1〕慰安婦問題について2月に米国の歴史家19人、5月に米国の日本研究者など187人が共同で声明を発表し、これに日本側の学者が反撃して日米学者論争が勃発した。米国の歴史教科書の「慰安婦」記述の間違いを指摘した日本側の最初の反撃に、米国の学者は1行も反論できなかった。日本側の学者の圧勝であった。

 

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