【あめりかノート】「憲法9条にノーベル平和賞を」運動に見え隠れする歪んだ構図 (1/2ページ)

2015.12.28

 新しい年には日本国憲法が改めて熱い論議の的になることは確実である。その論議はまず日本国内で日本国民が当事者として進めることが自明だろう。ところがこの基本原理を国外からの圧力で崩そうとする政治活動が目立つようになった。現行の憲法、とくに第9条にノーベル平和賞の認知を取りつけようという動きである。

 日本側ではこの2年、「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会という組織が主体となり、年来の「第9条の会」や一部の政治家と学者が推薦をした。憲法自体への授賞を求めたが、ノーベル賞は制度的に人間か組織が対象だとわかり、「戦争の放棄を定める憲法9条を保持している日本国民」を対象とした。だが2年とも落選し、次回は対象を「第9条の会」と「日本原水爆被害者団体協議会」にするらしい。

 国内で意見の割れる主権国家の憲法の扱いを一方だけの主張が国民全体の声のように装い国外の同意を得ようとする動きは偏向と独善の工作だといえよう。さらに異様なのは、日本と安全保障上の利害がぶつかる韓国や中国からの全面支援を求めている点である。日本側の組織が賛同へのアピールを朝鮮語と中国語にして大量に発信し、署名を集めているのだ。

 韓国は日本とともに米国の同盟国ではあるが、日本固有の領土の竹島(島根県隠岐の島町)を不当に占拠する国である。日本の自衛までをも縛る憲法9条の保持を歓迎するに決まっている。現に韓国では日本に平和賞を受賞させようという組織が多数できて、有力政治家らも名を連ね始めた。

 

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