首都高速の地下化 日本橋周辺だけでは中途半端 東京の景観が一変する構想を (1/2ページ)

2016.01.17


日本橋の高架を地下に移すだけでは物足りない【拡大】

 国土交通省と東京都は、東京・日本橋の上を通過する首都高速道路を地下に移す構想を国家戦略特区の事業とし、今年3月、周辺の再開発と一体で都市計画決定の手続きに入るという。事業費は5000億円規模。2020年の東京五輪後の着工を目指して財源を調整する。

 地下化するのは首都高都心環状線の竹橋−江戸橋両ジャンクション(JCT)間の約3キロの区間。日本橋川の上を通る高架橋を川の南側の再開発用地の地下に移す案が有力だという。

 首都高は1964年の東京五輪に向けてドタバタと突貫工事で造られ、用地買収などの手間を省くため日本橋川の上空を通るルートとなった。そのため、「国の重要文化財である日本橋の上空を覆う醜い首都高を撤去しろ」という議論は昔からあった。

 「日本国道路元標」の文字が埋め込まれ、日本の道路網の始点となっている日本橋の上空が、あんなみっともない景観になっているというのは、私もおかしいと思う。高速道路が都市空間を損なっていることは間違いない。やはり街の中では、高速道路は地下に埋めてほしい。

 かつて私が留学していたころの米ボストンは、50年代に縦横無尽に造られた高架高速道路の老朽化が進み、景観が悪いうえ、朝夕の交通渋滞とそれに伴う公害・騒音問題も起こしていた。

 それが現在はすべてなくなってしまった。20年以上もの年月をかけた大型プロジェクト「ビッグディッグ(巨大な穴掘り)」により、高架の高速道路8−10車線を地下に埋め、市内と空港を結ぶ巨大海底トンネルも併せて完成させたからだ。高架を撤去した跡地の空間には、市民の憩いの公園などを整備し、国際会議のアトラクションなどに利用されている。

 

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