また大ハズレの「国債暴落論」 需給データで“品不足”なのは明らか (1/2ページ)

2016.01.21

 今年に入って株安が進む一方、日本国債が買われて長期金利が一時過去最低を更新する場面もあった。「安全資産として買われた」という相場解説もあるが、国債が買われる理由は何だろうか。

 2016年度の国債発行計画をみると、新規国債34・4兆円、復興債2・2兆円、財投債16・5兆円、借換債109・1兆円で総発行額162・2兆円となっている。これをどのように消化するかといえば、市中消化分が152・2兆円、個人向け販売分が2兆円、日銀乗換が8兆円である。

 カレンダーベースの市中発行額は147兆円であるが、短期国債25兆円を除くと、122兆円しかない。

 ここで、日銀の買いオペは新規80兆円、償還分40兆円なので、合計で120兆円。となると、市中消化分は、最終的にはほぼ日銀が買い尽くすことになる。ずばり言えば、16年度、新規に市中に出回る国債は事実上ほぼない。

 一方、日銀が発表している資金循環勘定(15年9月末)を見ると、預金取扱金融機関と保険・年金基金のポートフォリオがわかる。資産合計は2420兆円で、そのうち国債は490兆円となっている。

 この490兆円の1割程度は償還が到来するが、ロールオーバー(新発国債への移管)ができない。なお、この国債のロールオーバーからあぶれた資金は、貸出、株式、外債などに回らざるを得ない。

 この状況はマクロからみればその通りであるが、ミクロでみると、国債市場の情景が目に浮かんでくる。

 

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