【経済インサイド】景気回復は本物か? 高性能スポーツ車が爆売れ (1/2ページ)

2016.01.24


トヨタ自動車が限定100台で販売する「86 GRMN」【拡大】

 台数が限られる高性能スポーツ車が爆発的な人気をみせている。富士重工業が2015年10月29日に400台限定で受注を始めたセダン「WRX STI」の特別仕様車は即日完売し、ホンダが国内750台限定で発売した「シビック タイプR」は10倍以上の注文が殺到した。低燃費車やスポーツ用多目的車(SUV)などに販売面で押されるスポーツ車だが、中高齢層の男性を中心とした熱狂的なファンが人気を支えている。

■スバル史上最高値

 即日完売した富士重の特別仕様車「S207」は、同社特有の水平対向4気筒エンジンを搭載。専用チューンを施して最高出力を328馬力まで上げ、路面からの衝撃の大きさによって吸収力を変える最新のサスペンションを採用するなど足回りにもこだわった。

 希望小売価格は599万4000〜637万2000円と同社として史上最高を記録した。専用部品が多く通常モデルを170万円以上も上回るが、「高い走行性能と、家族でも使える乗り心地の良さを両立したところが支持された」(広報部)。

 ホンダの「シビック タイプR」は、10年10月に国内で限定販売した3ドア車「ユーロ」以来の復活だ。新開発のターボエンジンを搭載し、最高出力は310馬力に上る。ドイツの有名サーキット「ニュルブルクリンク北コース」での性能評価は、前輪駆動の量産車トップのラップタイムを記録するなど実力は折り紙つきだ。

 欧州では一般販売しているが、日本は生産拠点のある英国から輸入するうえ、スポーツ車市場が限られるため限定販売とした。

 だが、注文は15年10月29日から11月23日までの1カ月弱に10倍以上まで膨らみ、抽選での販売となった。高倍率の争いに発展したことで、購入を希望していた八郷隆弘社長も「お客さんが優先だ」と涙をのんで諦めたという。

 

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