「フランケン・フィッシュ」日本上陸に警戒の声 2倍速で成長する遺伝子組み換えサケ (1/2ページ)

2016.01.29

米バイオベンチャーが開発した遺伝子組み換えサケ(奥)と同年齢の天然サケ(AP=共同)
米バイオベンチャーが開発した遺伝子組み換えサケ(奥)と同年齢の天然サケ(AP=共同)【拡大】

 米食品医薬品局(FDA)が昨年、食品として販売することを承認したと発表した遺伝子組み換えのサケをめぐって、世界中に波紋が広がっている。このサケは通常の2倍の速さで成長するのが特徴で、安全性を警戒する環境保護団体から“フランケン・フィッシュ”の異名がつけられた。米国では販売を拒否する店舗が8000店に上っているといい、国内上陸を警戒する声も出始めた。

 このサケは米バイオベンチャー「アクアバウンティ・テクノロジーズ」が開発した。成長が早いキングサーモンの成長ホルモン遺伝子を大西洋サケに組み込み、少ない餌で効率良く育てることができる。通常約3年かかるところを1年半ほどで一人前になるという。

 染色体を操作して不妊にしており、繁殖はしないとされている。

 FDAは、このサケの栄養成分は通常の大西洋サケと変わらず「食べても安全」としており、承認を受けたア社は「革命的な商品。環境を破壊せず、安定した栄養源を消費者に提供できる」との声明を発表した。海の生態系を乱す恐れはなく、海産物資源の乱獲防止にも貢献するとしている。

 だが、市場流通をめぐっては、世界で警戒感が広まっている。

 スウェーデンの大学の研究会は、成長ホルモンの濃度が高く、がん細胞を刺激する可能性があることを指摘。「遺伝子組み換え食品は人体や環境に悪影響を与える」としてきた環境保護団体は、人工的に生み出されたサケを小説や映画に登場する怪物・フランケンシュタインになぞらえ「消費者はフランケン・フィッシュを望んでいない」などと批判した。米の消費者団体も「長期に食べた場合の安全性は分からない」などと反発し、米国内のスーパーなど約8000店は「販売拒否」を表明している。

 

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