変わらぬ日本人の“幸せボケ” 戦後平和で培った「水と安全はタダ」の精神 (1/2ページ)

2016.02.04

軽井沢バス事故の教訓…やっぱり安い=危険と考えよう
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★日本人は幸せボケ編

 先日、朝早く関西旅行から孫が帰ってきた。夜行バスを利用したという。「なぜ新幹線にしないの?」と聞くと、「友達も一緒だから、自分だけ新幹線というわけにはいかない」と言う。値段は3000円弱と安い。しかし、安全面が心配になった。

 乗客15人が亡くなった長野・軽井沢町のスキーツアーバスの転落事故も、価格競争の末に起こったもの。バス運行会社は、国が安全性を考慮して定めた下限価格の約27万円より安い約19万円で業務を請け負っていたという。予算がないから、余計なカネを使わないよう、高速道路を降りて一般道を通る。安全も二の次だ。

 一方、旅行会社も1泊の宿泊費やリフト代を含め、往復1万4000円弱で募集して39人集めた。1泊してスキーを楽しんで、この価格。相当な無理をしているはずだ。安全対策もおろそかになる。

 その昔、わが麻布自動車はトレーラーに中古車を5台積載し、よく地方の自動車業者や整備工場に運んでいた。国道18号の事故現場近くは何度も通った。冬の峠道は本当に危ない。峠を越え、下り坂ではエンジン・ブレーキをかけなければいけない。

 報道によると、長野県警が検証した事故車両のギアはニュートラルの状態だったという。これではエンジン・ブレーキが利かず、スピードも制御できない。

 亡くなった65歳の運転手は、採用面接で「大型バスの運転はしたことがない」と話していたという。健康診断もなかった。結局、安さを錦の御旗にしたシワ寄せは、過酷勤務の運転手に強いられる。

 

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