【盟主不在の時代を読む】民主国家になるつもりない中国が「世界の盟主」になる恐怖 (1/2ページ)

2016.02.10

人民解放軍幹部に軍旗を授与する習近平国家主席(左)。中国は民主化にはほど遠い(新華社=共同)
人民解放軍幹部に軍旗を授与する習近平国家主席(左)。中国は民主化にはほど遠い(新華社=共同)【拡大】

★(2)

 世界が、中国を恐れるべき最大の理由は、「専制的な発展途上国が『世界の盟主』となる可能性」だと思う。

 ヨーロッパが世界を征服する過程で、誤りも犯したが、英国やフランス、米国は、政治・経済・文化・社会的に最先進国であって、大きな方向としては「世界人類の幸福」に寄与したと思う。

 日本人も含めて世界の人々が、西洋文明の価値観を是としている。国際化や環境、人権の重視、女性やマイノリティーの権利拡大、情報公開といった新しい方向性も、相変わらず欧米から発信され続けている。

 私は自著『本当は誤解だらけの「日本近現代史」〜世界から賞賛される栄光の時代』(ソフトバンク新書)で、近代日本は、世界史で西洋文明の普遍化を体現した国として、褒めたたえられるだろうと位置付けた。

 明治には、文明開化や富国強兵、憲政の樹立で、近代国家が西洋人でなくても実現できることを実証した。戦後日本は世界革命を起こさなくとも経済成長で豊かな国になれることを証明した。

 先端的なインテリだけでなく、初代内閣総理大臣の伊藤博文を代表とするリーダーたちも、拙速を避けつつも先進文明国となることを目標とした。ただ、その道を外れて大やけどをしたのが昭和前半だ。

 一方、中国は「中体西用(ちゅうたいせいよう)」といって、西洋文明の精神は学ばず、技術だけを借用しようとして失敗した。いま、習近平国家主席は、専制主義、自由主義、ソ連東欧型の社会主義をいろいろ経験して、行き着いたのが「中国の特色のある社会主義」だと言っている。

 つまり、永遠に先進民主国家になるつもりはないらしい。

 

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