自宅に覚醒剤を所持したとして、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された元プロ野球選手、清原和博容疑者(48)。関係者の証言を総合すると、清原容疑者は、現役時代から覚醒剤を使用していた疑いが濃厚となっている。果たして、シャブに溺れたのは同容疑者だけだったのか。取材を進めると、球界の大物OBや関係者が浮上。引退後はタレントとして活動していたことから、芸能界に広がる“シャブ人脈”も指摘されている。
捜査関係者によると、清原容疑者に照準を定めたきっかけは、2006年10月に覚醒剤を使用したとして逮捕された元プロ野球選手の証言だった。当時は確たる証拠が得られず立件には至らなかったが、引退後も情報収集を続けていたという。
この元プロ野球選手は、1998年から2001年までの4年間、清原容疑者とともに巨人でプレーした投手、野村貴仁氏(47)。野村氏は11日、夕刊フジの取材に対し「覚醒剤を渡した」などと巨人時代の清原容疑者への譲渡を証言した。
現役選手同士で覚醒剤がやり取りされていた−。ファンならずとも衝撃的な話だが、この2人だけが特別だったかというとそうでもなさそうだ。
球界関係者の一人は「清原容疑者の先輩にあたる球界OBは、同じ飲食店を利用するなど仲がよかった。一緒に覚醒剤もやっていたというのは公然の秘密だった」と振り返る。
清原容疑者には、覚醒剤仲間として実業家の男の存在が取り沙汰されている。男は40代で、昨年2月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。この男をタニマチとして頼っていたのが清原容疑者の後輩にあたる人物だ。
前述の関係者は「彼は現在でも球界に大きな影響力を持っている。今後、闇社会とのかかわりが白日の下にさらされれば、さらに衝撃は走るだろう」と危惧する。