組織分裂で揺れる国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)のナンバー3に当たる統括委員長で「極心連合会」会長、橋本弘文容疑者(69)が19日、大阪府警に電磁的公正証書原本不実記録・同供用の容疑で逮捕された。1月には兵庫県警が詐欺容疑で、同組ナンバー4である本部長の「大原組」組長、大原宏延容疑者(69)を逮捕しており、2月末で山口組の分裂から半年を迎えるのを前に、警察当局による情報収集と取り締まりが加速している。
橋本容疑者の逮捕容疑は2014年9月末ごろ、実際はベンツを橋本容疑者が会長専用車として使うのに、親族の名義で近畿運輸局大阪運輸支局に虚偽登録したというものだ。
「ベンツは約1600万円相当で14年5月、大阪府内の外車販売会社社長が正規ディーラーから購入し、同年9月に橋本容疑者の親族名義に変更。正規ディーラーは契約書に暴力団との取引を拒否する条項を盛り込んでおり、橋本容疑者の専用車であることを隠すために親族の名義を使っていた」(捜査関係者)
いわゆる形式犯だが、今回の逮捕には分裂から半年を迎え、山口組の現状把握と組織に揺さぶりをかけるという2つの狙いがあるという。橋本容疑者は高山清司若頭が恐喝罪で14年6月に収監されて以降、実質的なナンバー2として山口組の組織運営を担ってきたからだ。別の捜査関係者が狙いを明かす。




