“乳牛”で地震予知 データが示す驚きの結果…新たな予測理論に注目 (2/3ページ)

2016.02.29

東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた東北の被災地
東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた東北の被災地【拡大】

  • <p>牛と地震の興味深い関係が明らかに</p>
  • <p>乳量変化が予知した地震一覧(2014年調査)※麻布大学獣医学研究科の山内寛之研究員の研究結果をもとに夕刊フジ作成</p>

 この事例を基に山内氏は、2日以上続けて平均乳量が一定より下がる異常に着目し、その約2〜3週間後を「警戒期間」と仮定。連続した異常日を1事例として定め、警戒期間中に地震があった後は、警戒を解除する条件でデータを精査した。すると驚くべき結果が表れたという。

 「14年は、測定地の『茨城県つくば市』から半径1000キロ規模の地域で、M5・5以上7・0以下の規模の地震が計7回起きたが、うち6回はその『警戒期間』内に発生していた」(山内氏)

 山内氏によると、乳量に変化を与えた可能性がある地震には、一定の特徴がある。M5・5クラスの場合、震源地は、つくば市の測定地から半径232キロ以内に限られ、M6・0クラスでは同380キロ以内に拡大。M7・0クラスでは同1023キロ以内にまで広がった。つまり、Mが大きいほど、測定地から離れていても乳量に影響を及ぼすと考えられるという。

 一例を挙げれば、同年7月12日に福島県沖の深さ約33キロを震源に地震が発生した。最大震度は4、M7・0を記録し、気象庁は東日本大震災の余震と考えられると発表した。「これに先立つ6月23日から27日にかけて、乳牛の平均乳量は最大で約5リットルもの減少がみられた」と山内氏。

 同年11月4日から5日にかけても平均乳量が突然、約1・5リットル減少した。すると同月22日に、長野県北部を震源とする直下型地震が発生。規模はM6・7、深さは地下5キロで長野市の戸隠をはじめ、同県の4地点で震度6弱を記録した。

 

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