不正受給を許さない! “生活保護Gメン”悪質事例を暴く 車所持、ネットで収益… (2/2ページ)

2016.03.02

もらい得は許さない。生活保護Gメンの目が光る(写真は本文と関係ありません)
もらい得は許さない。生活保護Gメンの目が光る(写真は本文と関係ありません)【拡大】

  • <p>生活保護世帯の推移(10月期)</p>

 「ケースワーカーが家庭訪問しても不在がちのため、調査したところ、身ぎれいな格好をし、車に乗ってさまざまな場所に立ち寄っていた。追跡の末たどり着いたアパートには女性までいた」

 複数の立ち寄り先では駐車場まで借りていた。もはや仕事をしていないはずがない。

 「日雇い労働者が不正受給を行っているような場合は、働いている現場を押さえれば済む。だが、この男性は何をやっているか見当がつかない。そこで金融機関を調査すると、本人が代表を務める会社の口座に行き当たった。入金履歴にはインターネットの広告会社らしき、業者の名前がいくつかある。どうやら生活保護を受給しながら、ネットで収益をあげていたようなのだ」

 職員はお金のやりとりをした相手を教えるよう迫ったが、男性は「友達から金を借りただけ」などと言い訳し、応じない。このため「指示違反」によって支給は停止された。調査を開始してから、不正を行っていると結論づけるまで、実に3カ月を要した。

 年間で、調査対象となるのは約30件。うち、不正が明らかになったり、調査が入っていることに気づいて市役所にこなくなり、結果的に支給停止になるケースは、例年約10件ほどあるという。

 近畿大学法学部教授で社会保障法が専門の衣笠葉子氏は「不正受給に対して抑止効果が生まれることが、生活保護Gメンの活動の一番の狙いだろう。現在はケースワーカーの数が足りず、不正をすべてみつけることは難しい。Gメンのような専門職に悪質なケースの調査を任せるのは有効な方法だ」と話す。

 不正受給防止に向けた同様の取り組みは他の自治体でも始まっている。もらい得は許されない。

 

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