【角栄政治の神髄】目を見張る“決断と実行”ぶり「リスクを恐れ、何もしない者は政治家にあらず」 (1/2ページ)

2016.03.08

田中氏(左)は、鈴木氏を一喝したこともあるという
田中氏(左)は、鈴木氏を一喝したこともあるという【拡大】

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 田中角栄の政治家としての持ち味は、気迫を持っての「決断と実行」にあった。田中の5代後に首相になった鈴木善幸が遅々として政策推進に手間取っていると、「日本人は短気だ。芝居の幕がいつまでも開かんと、怒って客は帰ってしまうぞ。あまり仕事をせんと、『俺が代わってやろう』という短気なヤツが出てきて当然」と、一喝したこともある。

 なるほど、田中の「決断と実行」ぶりは一貫、目を見張るものがあった。1972年、首相に就任するや、直ちに懸案だった日中国交正常化を実現させた。通産相(現経産相)時代の71年には、足かけ3年、前任大臣の宮澤喜一らがきりきり舞いし、米国が頑として譲らず、膠着(こうちゃく)状態に陥っていた日米繊維交渉をアッという間に解決に導いている。

 前者は自民党内の台湾擁護派、後者は日本の繊維業界の猛反発を説得、押し切っての決着だった。田中はこう言っていた。

 「政治はプラス、マイナスの差し引きで評価される。信念なく、リスクを恐れて何もしない者は政治家にあらずだ。仕事をすれば批判、反対があって当然。何もしなければ叱る声も出ない。私の人気が悪くなったら、『ああ、田中は仕事をしているんだ』と、まぁ、こう思っていただきたい」

 

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