【角栄政治の神髄】説得力のある演説の秘訣 心を捉える“実学”から来た言葉 (1/2ページ)

2016.03.09

田中氏は、抜群の演説力を誇っていた
田中氏は、抜群の演説力を誇っていた【拡大】

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 田中角栄の魅力、リーダーシップの根源の1つに、説得力抜群の演説、トークが挙げられる。笑いあり、変幻自在の「角栄節」として人気が高かった。田中自身が、演説の秘訣(ひけつ)を語ったことがある。

 「聴衆が何千人いようが、私の話は一人一人、全部が分かるようにできている。会社の経営者だろうが、青年だろうが、田舎のじいさん、ばあさんの誰もが理解できる。秘訣は何か? 『自分の言葉』で分かりやすく話しているからだ。私は若いうちから、トゲの多い世間を渡ってきた。借り物ではない“実学”から来た言葉だから、みんなが分かる」

 「だから、私の名代で演説に出かける秘書にも言っている。『分かったようなことを言うな。気の利いたことを言うな。そんなものは、聞いている者は一発で見抜く。借り物はダメだ。自分の言葉で、全力で話せ。そうすれば、初めて人が聞く耳を持ってくれる』と」

 一般社会でも、したり顔でウンチクをまくし立てるが、後で聞き手が振り返ってみると、「さて、何の話だっけ?」という話し手がいる。原因は1つ。まくし立てる言葉の中に「自分の言葉」がないことにある。本や新聞、テレビ、あるいは友人・知人からの受け売りで、「他人の言葉」の羅列ということである。

 ある程度、世の中でもまれている聞き手なら、こんな借り物は、まさに一発で見抜いてしまう。「アイツは何もない男だ」。会社に戻るより早く、商談決裂の電話が入っているのは、こうしたケースが少なくない。

 

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