次は「アウターライズ地震」に警戒 海溝型地震と「組」になって起きる (2/2ページ)

2016.03.11

 そして、この重さに耐えられなくなった太平洋プレートがいずれ割れる、それがアウターライズ地震なのである。

 起きた場所は明治三陸地震よりは東側、つまり日本から遠かった。このため震度は小さかったのに大津波が来たと思われている。

 昭和三陸地震の大きさは、諸説あるがM8・4といわれている。津波の高さは29メートルに達した。死者1522人、行方不明1542人とされている。行方不明者が多かったのは津波の引き波によって沖にさらわれた人が多かったためだ。家屋も全壊だけで約7000棟に達した。

 東北地方太平洋沖地震がいずれ、この種のアウターライズ地震を引き起こすのかどうか、いまの学問では分からない。だが地震が大きかっただけに、北米プレートがのしあがった量は、明治三陸地震のときよりは、ずっと多かった。将来のアウターライズ地震の可能性は、決して否定できないのだ。

 昭和三陸地震は明治三陸地震の約40年後に起きた。しかし、40年というのは、たまたまの例である。もっと短いかもしれない。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『地震と火山の基礎知識−生死を分ける60話』(花伝社)。

 

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