先月20日で82歳になった。私と同じ1934(昭和9)年生まれというと、石原裕次郎さん、長門裕之さん、坂上二郎さん、愛川欽也さん、橘家圓蔵師匠ら、亡くなられた方も多い。戦争中、新潟に疎開した同級生の死去の知らせも、ここ数年相次いでいる。
「私もそろそろかな」と思うものの、いまのところ、ヒザが痛くて階段が昇れないなんてことはない。足腰はまだ衰えていない。「健康の秘訣(ひけつ)は?」と尋ねられることも多い。そんなときは「週末のゴルフ」と答えている。
行くのは、かつて麻布自動車傘下だった栃木・喜連川カントリー倶楽部。さすがバブル期にホテルも含めて250億円かけて造っただけに、なだらかな地形に池とバンカーがうまく配置された戦略性の高いコースだ。プレー後も天然温泉の露天風呂でリフレッシュできる。なのに、いまは安価でプレーできる。
ゴルフ仲間の経済人たちを見ていて思ったのは、ゴルフをしなくなった後、一気に衰えがくること。足や手が痛いと言い訳してゴルフをやめる人も多い。しかし、少しぐらい痛くても続けたほうがいい。継続こそ、若さの秘訣。
ほかに週2回、スポーツジムでウオーキングマシンに40分から1時間、プールに30分。25メートルを3往復程度泳いだり歩いたり。これを5年続けている。泳ぎは全身運動になる。クロールで泳ぐお年寄りは、やはり体つきが全然違う。それでコーチにクロールも教わっている。
平日は事務所まで毎日足を運ぶ。歩き半分、タクシー半分。タクシーに乗るのは、運転手さんと景気の話をしたいから。第一線から離れていても、経済や不動産がらみのニュースは気になる。私にアドバイスを求める方もいる。