“不眠”の新たなメカニズム解明 3月18日は「睡眠の日」 注目は「覚醒システムの不具合」

2016.03.18

睡眠12箇条
睡眠12箇条【拡大】

  • <p>林田健一院長</p>

 睡眠の質や量が問われる現代人。不眠症に悩む人も年々増加している。3月18日は「睡眠の日」。不眠症の実態や留意点、最新の治療法などについて、睡眠の専門医、スリープ&ストレスクリニックの林田健一院長に聞いた。

 不眠症の原因には、通常疲れたり、寝不足になると必要な睡眠を得ようとするが、その機能が適切に働かない「恒常性異常」、覚醒状態から睡眠状態に移行する体内時計のリズムが崩れる「リズム異常」などがある。

 「これらに加え、最近注目されているのが覚醒システムの不具合です」と林田医師。「通常、人は起きている間は脳内で覚醒系の神経ネットワークが働いており、夜になるとそれがシャットダウンして眠りにつきます。しかし不眠症の人は、覚醒を維持するオレキシンという脳内物質が過剰に働きシャットダウンしないことが、近年の研究で解明されたのです」

 スマホひとつで、寝床であろうとも活動できてしまう現代人は、オンとオフの切り替えも曖昧になりがちだ。そうなると覚醒システムもオフにしづらくなるのだろう。不眠症の新たなメカニズムがわかったことで、オレキシンの作用を抑える治療薬(オレキシン受容体拮抗薬)も一昨年登場した。

 「それまでの不眠治療の主流であった、脳内のGABA受容体というところに作用する睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)は、即効性はあるものの、認知機能や記憶、運動機能などに影響を及ぼすリスクがありました。一方、オレキシン受容体拮抗薬は、穏やかに覚醒状態をシャットダウンするのが特長で、リスクも少ないと見られています」

 睡眠薬の選択肢が増えたことで様々な症状にあった治療が可能になるが、なにより、生活習慣の改善が肝心だ。

 「新生活がスタートするこれからの時期は、どうしても不安や緊張で不眠や不規則になりがち。特に働き盛りで仕事に家庭に重圧を抱え、体調不良もあるし、メタボにもなりつつあるという世代は最も注意が必要です。まずは『睡眠12箇条』を実践し、改善の兆候が見られなければ早めに医師に相談することをお勧めします」

 

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