【朝日新聞研究】石橋湛山を取り上げるなら、言論を取り締まる側だった緒方竹虎を検証してはどうか (1/2ページ)

2016.03.26

石橋湛山の記事
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  • <p>朝日新聞元主筆の緒方竹虎</p>

★(3)

 朝日新聞の「文化・文芸」欄に、過去の偉人を再評価する「今こそ○○」という連載記事がある。3月7日のそれは「今こそ 石橋湛山」で、戦前・戦中の言論人であり、戦後は政治家になった、石橋湛山を取り上げている。

 まず冒頭には、「言論の『敵』とは、何なのだろうか。法律を根拠に手足を縛ろうとする権力者なのだろうか。しかし、権力者の顔色をうかがうことなどなく、圧力を受けても自らの信念に基づいて発言を続ける人がいる。石橋湛山もその一人だった」とある。

 湛山は経済雑誌「東洋経済新報」を舞台に、戦争に向かう時流に抗する、言論活動を展開した。その活動の基盤となった、自由主義の思想が論じられ、末尾近くでは戦中の言葉が次のように紹介される。

 「軍部ににらまれ、雑誌の用紙が減ったり、社内から軍部への協調を求める声があがったりしても、迎合するくらいなら『いっそ自爆して滅びた方が、はるかに世のため』と考えていた湛山は、言論の自由は『言論機関が自ら闘いとるべし』だとも言っていた」

 湛山を取り上げた理由は、「現在、政治的公平性をめぐり、総務相が放送局に電波停止を命じる可能性があると発言し、メディアが『萎縮』するのではないかとの見方もある。湛山ならこうした状況を見て何と言うだろうか」という、担当記者の結びの言葉に明確に表れている。

 私は今のメディアが萎縮するとは、まったく思わないが、湛山を取り上げるのなら、湛山と対比して、ぜひ取り上げてもらいたい人物がいる。それは朝日新聞の当時の主筆、つまり言論の最高責任者であった緒方竹虎である。

 

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