セブン新体制、「鈴木色」一掃ならず 鈴木会長、引退表明も「名誉顧問」で調整

2016.04.20

井阪隆一社長兼最高執行責任者
井阪隆一社長兼最高執行責任者【拡大】

  • <p>鈴木敏文会長兼最高経営責任者</p>

 お家騒動で揺れたセブン&アイ・ホールディングス(HD)は19日の取締役会で中核子会社セブン−イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼最高執行責任者=COO=が社長に昇格する人事を正式に決めた。

 ただ、引退表明している鈴木敏文会長兼最高経営責任者=CEO=の処遇は決まらず、名誉顧問に就く方向で調整、「鈴木色」の一掃も不完全となった。社内外に難題を抱えてのスタートとなる。

 後任のセブン−イレブン社長には古屋一樹副社長(66)が就く。村田紀敏社長兼最高執行責任者=COO=は退任し、顧問に就く方向。

 鈴木氏が就いていた会長職は空席とし、最高経営責任者や最高執行責任者といった「最高」が付く肩書は、過度に権力が集中する懸念があるとして廃止した。鈴木氏側近の村田氏は退任後の鈴木氏の肩書を「最高顧問」とすることも求めたが、社外取締役が「院政につながる」と反対。「名誉顧問」という名称に落ち着く方向となった。鈴木氏の次男、康弘氏は取締役に残るが、最高情報責任者(CIO)の肩書は外された。

 一方で、鈴木体制を支えた後藤克弘常務執行役員最高管理責任者=CAO=(62)を新設の副社長に登用した。

 人事案が固まるまでの間、「鈴木さんが『井阪つぶし』に動いている」との情報が社内に流れ、鈴木氏側近の村田氏は影響力の維持に奔走。混乱を早期に沈静化させるため、鈴木氏に近い取締役らも留任させることでバランスを取らざるをえなくなった。

 新体制は5月26日の株主総会を経て正式に発足するが、20年以上にわたってグループを引っ張ってきたカリスマ経営者の鈴木氏の突然の退場による影響は不透明で、今後はイトーヨーカ堂やそごう・西武などの立て直しが急務となる。

 セブン−イレブンの加盟店オーナーは「鈴木さんは『流通の神様』と言われているかもしれないが、お客様あっての商売だ」と話し、経営陣が早く一枚岩になるよう求めた。

 

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