セブン&アイ会長交代劇と伊藤名誉会長のスタンス 難しい引き際と後継者育成 (1/2ページ)

★引き際と後継者育成編

2016.04.28

伊藤雅俊名誉会長
伊藤雅俊名誉会長【拡大】

 セブン&アイ・HDの鈴木敏文会長(83)が取締役から退いた。鈴木会長はイトーヨーカ堂の幹部だった1974年、社内の反対を押し切って東京・豊洲にセブン−イレブン1号店を出店し、セブン&アイを日本一の小売業にしたカリスマ経営者。

 しかし、4月7日の取締役会で、グループの中核セブン−イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(58)を交代させようとした人事案が否決されたことで、今回の引退劇になった。

 長く鈴木会長の手腕に信頼を寄せていたイトーヨーカ堂創業家の伊藤雅俊名誉会長(91)が、今回の人事案には同意しなかったといわれる。伊藤家の資産管理会社はセブン&アイ・HDの発行済み株式の7・77%を保有する筆頭株主。伊藤さん自身も1・90%を保有する第5位の大株主だ。

 伊藤さんには、かつてわが麻布自動車グループ傘下だった栃木・喜連川カントリー倶楽部の理事になってもらったことがある。1980年代の後半のことだ。当時、私の後ろ盾だった三井信託銀行(現三井住友信託銀行)の中島健社長の紹介だった。

 中島さんはイトーヨーカ堂とセブン−イレブンにカネを貸したがっていたが、伊藤さんは銀行から借金はしなかった。「借りた金は返すもの、取引先への支払いはきちんとするもの、社員の給料は毎月払うもの。そう考えたら、経営とはそんな生やさしいものではないことがわかります」がモットー。堅実経営をしていた。

 中島さんに「イトーヨーカ堂とダイエー、どっちがいいですか?」と尋ねたら、「不動産を購入して出店するダイエーに決まっている。イトーヨーカ堂は不動産を借りて出店するから、銀行のカネは必要ない。“ケチ・ヨーカ堂”だよ」と嘆いていた。

 

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