【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】“トランプ大統領”でも“ヒラリー大統領”でも「平和ボケ」は試練を迎える (1/2ページ)

2016.05.14

 米国で「ドナルド・トランプ大統領」が本当に誕生するかもしれない。11カ月前の出馬表明時に、現在の状況を予測した人はほとんどいない。私の知る限り、日米の評論家は全滅だし、私自身も報道番組で「あり得ない」とコメントしてきた。見事な赤っ恥である。

 人間は過去に得た知識や経験に照らして、現在の判断や将来の予測を行う。知識や経験が生きる場面は多いが、経験豊富な人ほど「時代の変わり目」では、先入観や予断から重要な判断を間違える可能性が生じる。

 自動車大手ホンダの創業者、本田宗一郎氏は、空冷エンジンの優位性を強く信じていた。そのため、ホンダの経営は一時期傾きかけた。若手技術者は「水冷が優位だ」と理解しており、当時の副社長が宗一郎氏を説得して、危機を乗り切った。

 もし、ホンダ社内にイエスマンしかおらず、宗一郎氏に部下の諫言を聞く度量がなかったら、「世界のホンダ」は倒産していた。

 トランプ氏の大躍進を見て、私は米国が「イチかバチかの国」であることを再認識した。米国人にとって変化とは「善」であり、劇的であればあるほど魅力的なのだ。

 逆に、不都合な現実を放置することは「悪」である。変化しない限り、改善や前進の可能性がゼロだからだ。試しに変えてみて、ダメなら元に戻せばいいと考える。

 日本人は不都合な現実に気付いても、見て見ぬふりをして問題の表面化を避けたがる。そんな放置の累積が、「国家の災い」を拡大させてきた。

 

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