プラザホテル競売編 「プラザ合意」に翻弄された日本と私 (1/2ページ)

★プラザホテル競売編

2016.05.19

“ニッポンの天国と地獄の地”「プラザホテル」(ロイター)
“ニッポンの天国と地獄の地”「プラザホテル」(ロイター)【拡大】

 この春、ニューヨークの「プラザホテル」競売のニュースを聞いた。筆頭株主のインド企業が債務不履行に陥り、欧州の資産家がホテルを差し押さえたという。ひとまず競売は見送られたものの、いずれどこかに売却されるだろう。

 プラザホテルの名を久しぶりに聞き、この30年の出来事が頭をよぎった。1907年創業のこのホテルは、あの米国大統領選のドナルド・トランプ候補も一時所有したことで有名。それ以上に有名なのが、85年9月に先進5カ国の蔵相らが集まってドル高を是正した、いわゆる「プラザ合意」の舞台となったこと。

 日本は一時、円高不況に陥ったものの、政府は公共投資拡大で景気を刺激し、日銀も大幅な金融緩和をした。結果、不動産や株への投機が始まり、バブル景気が起こった。

 プラザ合意後、真っ先にきたのが銀行だった。銀行幹部は「400兆円も道路工事などの公共事業に使われる。日本の景気は10年は安泰。地価も上がる。土地を担保にカネを借りろ」と言ってきた。

 当時、私は月に1回、東京会館で経済評論家の長谷川慶太郎氏の講演を聞いていた。長谷川さんは「今後、地価は3倍になる」と言った。その言葉にも後押しされた。確かに、わが地元の東京・麻布十番の商業地区の地価は坪1500万円だったのが5000万円近くに跳ね上がった。

 来年90歳になる長谷川さんは、最近も「日本は史上最長の景気拡大に突入する。アベノミクスは沈まない」の著作などでイケイケぶりは健在。マイナス金利になって、銀行も「借りて」と言ってくる。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。