巨大地震に弱い震度計の問題点 役場や庁舎内に設置、停電で動作せず… (1/2ページ)

2016.05.20

2度にわたって震度7の揺れに襲われた熊本県益城町
2度にわたって震度7の揺れに襲われた熊本県益城町【拡大】

 一連の熊本地震では震度7が2回ということになっている。だが、この両方とも、いわくつきのものだった。

 震度7は、1949年に気象庁が新たに導入して以来、熊本地震までに3回しか記録されたことはなかった。2011年に起きた東日本大震災以来、熊本地震までは5年間なかったものだ。

 熊本地震での最初の震度7は4月14日だった。益城(ましき)町の役場に置いてある震度計が7を記録した。

 4月14日の地震のマグニチュード(M)は6・5。大きな直下型地震で震源が浅かったから、震度7を記録したのだった。

 だが、震度7を記録したすぐ外側の震度は、次の震度である6強ではなくて、ひとつ飛んだ下の6弱だった。震度は震源から遠くに行くにつれて順に下がっていくものだから、かなり不自然なことだった。

 震度計は地震計の一種だ。このためちゃんとしたところに設置しないと正確なデータが取れない。ところが実際には、役場などの庁舎内に置いてあることも多い。

 2日後の4月16日にM7・3の地震が起きた。こちらの地震の方がずっと大きな地震で、地震のエネルギーとしては20倍近くも大きかった。政府やNHKが「家に帰れ」と指示したこともあり、犠牲者数もずっと多かった。

 しかし、気象庁から発表された震度は震度6強止まりで、震度7を記録した場所はなかった。このため、当初、この地震は震度6強の地震として発表された。

 震度7がなかったのは、前のM6・5の地震のときに震度7を記録した益城町の役場に置いてあった震度計が、停電のために動作していなかったためである。

 

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