東京都の舛添要一知事(67)が、ついに部下からも見放された。都政専門紙「都政新報」が、現役の部長や課長らの生々しい本音を報じたのだ。「裏切られた」「品格なし」「セコい性格」などの痛烈批判に加え、舛添都政が「レームダック(死に体)状態」にあるという分析も披露された。舛添氏は25日、「第三者による調査」を行う弁護士を決定したが、もはや都民や都職員の信頼は取り戻せそうにない。
都政新報は1950(昭和25)年の創刊で、週2回発行(定期購読)。都政の汚職・腐敗追及に取り組み、歴代知事と真っ向から対決してきたことで知られる。豊富な人事情報、読み応えのある検証記事などにも定評がある。
注目の記事は、20日付4面に掲載された。「都庁に広がる失望、困惑」の大見出しで、幹部職員7人が匿名で心中を明かしている。
まず、最初の「本庁課長」は「就任時の期待が大きかった分、裏切られた思いもまた強い」と語り、「都民もまたクリーンな点に期待して投票したと思う。それが公金無駄遣いと公私混同が分かりやすい形で表面化し、一気に信頼が失墜した」と突き放した。
この課長は、舛添氏の都政運営について、「知事はどちらかというと目立つことに重点を置いた施策に関心が高く」とも語っている。「豪華大名旅行」と揶揄(やゆ)された、舛添氏の高額海外出張にもつながりそうだ。