【喫煙を考える】受動喫煙死亡数推計への疑問 「年間約6800人」は実態を正確に反映しているのか (1/2ページ)

2016.05.30

受動喫煙死亡数推計への疑問
受動喫煙死亡数推計への疑問【拡大】

 5月31日は「世界禁煙デー」。今年の厚生労働省主催のイベントでは、“受動喫煙が原因による健康被害を及ぼす数値”がクローズアップされる模様だ。

 同省研究班は2010年9月に「受動喫煙による死亡数の推計」として、年間約6800人が受動喫煙起因の肺がんと虚血性心疾患で死亡しているという数字を示している。これは、14年の交通事故による死亡者数5717人(厚労省・人口動態統計)を上回る人数だ。

 しかしこの推計を疑問視する向きも多い。指摘されているのが、(1)受動喫煙によって死亡するリスクが受動喫煙を受けていない人と比べてどれだけ高いかを推計(2)受動喫煙を受けていた人の割合を男女別、場所別(家庭・職場)にアンケートで推計(3)この2つの推計をもとに、実際の死亡者数のうち受動喫煙による死亡者数を推計、という一連の計算方法が抱える問題点だ。

 (1)は複数の疫学研究結果をもとに算出するという、統計的関連性が出やすい手法を用いている。しかし、国内で行われた大規模疫学研究では、受動喫煙と肺がんの統計的関連性は示されていない。

 (2)は家庭でも職場でも受動喫煙を受けている人がダブルカウントされており、実態より多い数字になっているという。

 いずれにしても、これらの計算は頻度や程度の基準を決めて行われたものではなく、受動喫煙によるリスクを正確に反映していないといえる。

 

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